陸水学を学びたい人へ

陸水学は、湖沼、河川、ダム湖、河口域、地下水、湿地、雪氷など、内陸部に存在する水域を対象とする総合科学です。陸水学を学ぶことができる大学などの研究室を、ここでは紹介します。
研究室のより詳しい内容は、リンクされた各研究室のウェブサイトをご覧下さい。研究室のリストは、順次追加しています。


北海道地区

研究室名 研究内容
北海道大学低温科学研究所(大学院環境科学院生物圏科学専攻生態系生物学コース)
微生物生態学分野(福井 学、小島久弥)
陸水生態系の物質循環にかかわる微生物の生理生態学、新規環境微生物の単離及び進化系統学、有害化学物質の生物学的浄化

東北地区

研究室名 研究内容
東北大学大学院生命科学研究科
群集生態分野占部研究室
湖沼・河川に棲む生物の生態や食物網の研究。ミジンコ類などプランクトンの生理生態や群集動態など。

北陸地区

研究室名 研究内容
金沢大学環日本海域環境研究センター/大学院自然科学研究科
研究室名もしくは教員名:保全生物学研究室(西川潮)
  • 陸域・陸水域の生物多様性の保全再生
  • 水田地帯の自然再生
  • 外来種の侵入リスク評価と管理

関東地区

研究室名 研究内容
筑波大学生命環境科学研究科 水環境分野
福島武彦・松下文経 研究室
水環境解析、湖沼水質保全、リモートセンシング
東京大学総合文化研究科
吉田丈人研究室
ミクロコズム実験生態系を用いた生態と進化のダイナミクスや、湖沼生態系の自然再生に向けた総合的研究
東京農工大学 農学府・連合農学研究科
社会・生物地球化学研究室(楊 宗興)
集水域の生物地球化学(研究対象:渓流水、河川水、地下水、湿原、土壌、植物、ガス、土壌動物、昆
虫)(興味のある元素:窒素、鉄、その他の生元素)
東京大学大学院新領域創成科学研究科
陸水学研究室(山室研究室)
生物・非生物双方を対象とした陸水学・古陸水学、および汽水湖沼から熱帯海草藻場を含む沿岸生態系の環境学
東洋大学生命科学部
生態適応科学研究室
環境変化による個体群および群集への影響解析、湿地生態系の再生に関わる研究
東京農工大学農学部環境資源科学科
生物圏物質循環学研究室
主に窒素などの安定同位体自然存在比を用いた物質循環研究を行っています
東邦大学理学部生命圏環境科学科
保全生態学研究室(西廣淳)
湖沼・湿地の生物多様性の保全と自然再生に関する実践的な研究を行っています
東邦大学理学部化学科地球化学教室
千賀有希子研究室
湖沼、湿原、沿岸域、河川における生元素の生物地球化学的循環の解明
横浜国立大学大学院環境情報研究院
水域生態学研究室(鏡味麻衣子)
微生物やプランクトンの生態、生物間相互作用(捕食・寄生・共生など)を明らかにし、水質との関係や物質循環における役割を解明します。
湖沼や沿岸海洋、河川における富栄養化や温暖化などの環境変動の影響を評価します。
茨城大学 広域水圏環境科学教育研究センター 陸水域環境自然史部門(潮来地区)
中里亮治准教授,加納光樹准教授,山口直文助教
中里亮治(陸水生態学),加納光樹(魚類学),山口直文(堆積学・地質学)
帝京科学大学 生命環境学部自然環境学科
片桐浩司講師
おもに河川、湖沼、都市公園の池に生える水草(とくに沈水・浮葉植物)の生態や、水域の保全、再生について研究しています。
このほか、水鳥やプランクトンと水草との関わりについても研究対象としています。

中部地区

研究室名 研究内容
名城大学理工学部環境創造学科
水環境研究室(谷口義則)
魚類を主な対象として、温暖化、外来魚、希少魚、河川改修、遊漁、多自然川づくり等をキーワードとする研究を行っています。
山梨大学生命環境学部環境科学科
水域生態学研究室(岩田智也)
河川や湖沼の食物網を循環する炭素や窒素、リンの流れを計測する研究を行っています。
信州大学 学術研究院 繊維学系
陸水生態学研究室(平林研究室)
ユスリカ幼虫などの底生動物群集を環境指標として用い、現状を把握、今後の水環境の変化を予測する研究
愛知工業大学工学研究科
水環境研究室
湖沼(深見池)や干潟(藤前干潟・矢作川河口干潟)
における富栄養化、微量元素の動態
信州大学学術研究院理学系 物質循環学コース
環境毒性学研究室
湖沼に発生するアオコの発生機構とアオコが産生するアオコ毒素の動態、アオコ発生防止・制御に関する研究。
信州大学 理工学系研究科 地球生物圏科学専攻(修士課程)
信州大学 総合工学系研究科 山岳地域環境科学専攻(博士課程)
宮原研究室(宮原裕一)
野県内の湖沼の環境変遷と化学物質の動態に関する研究(栄養塩・多環芳香族炭化水素類など)

近畿地区

研究室名 研究内容
京都大学大学院 人間・環境学研究科
杉山雅人研究室(水圏化学)
国内外の川・湖・沿岸海域での物質の化学動態、循環機構の研究。特に生元素や微量元素の化学過程の解明。
京都大学生態学研究センター
中野伸一
陸水生態学一般(だが、微生物生態学が得意かな)
滋賀県立大学環境科学部
湖沼環境実験施設
本施設は琵琶湖生態系の環境動態に関する教育・研究
を支援する施設です。
神戸大学大学院人間発達環境学研究科
源利文 研究室
環境DNAを用いた大型動物のモニタリング法の開発や、病原微生物の動態に関する研究などを行っています。
滋賀県立大学環境科学部
伴修平 研究室
琵琶湖を中心に、湖沼の低次生産者、特にプランクトンの生態学に関する研究、メタン発酵消化液を使った藻類培養技術の開発、など。
滋賀県立大学環境科学部環境生態学科
水圏化学研究室
①琵琶湖を中心とする淡水湖や河川、あるいは外洋における無機元素の存在状態に関する研究
②水中の微量栄養素の高感度な定量法の開発
滋賀県立大学環境科学部
尾坂研究室
森林、農地、湖沼における物質循環(特に森林における窒素循環)
近畿大学工学部化学生命工学科
環境化学研究室(苅部甚一)
水圏生態系の構造解明とその生態系に存在する放射性物質、重金属等の挙動解明や分析法開発を行っています。

中国地区

研究室名 研究内容
島根大学大学院総合理工学研究科
環境分析化学研究室(清家泰,管原庄吾,江川美千子)
主に宍道湖・中海(その集水域も含む)を対象とする環境分析化学的・陸水化学的研究

四国地区

九州地区

研究室名 研究内容
京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設
地熱流体論研究分野(大沢信二・柴田智郎研究室)
沿岸域を含む陸域の水,特に温泉・地下水の化学と物理学,フィールドワークに基づく地殻流体に関する研究