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事務局便り

No. 27 (2012/6/20)

【会長の交代】
 2011年度末を以て岩熊敏夫前会長が任期満了となり、熊谷道夫会員が会長選挙により選出されました。任期は2012年4月1日より2013年12月31日までとなります。

(奥田庶務幹事)


No. 26 (2012/6/20)

【評議員の交代】
 2010-2011年度評議員が任期満了となり、以下の会員が評議員選挙により選出されました(敬称略):花里孝幸、占部城太郎、山室真澄、高村典子、知北和久、杉山雅人、清家泰、風間ふたば、五十嵐聖貴、植田真司、小寺浩二、朴虎東、大久保卓也、神谷宏、井内國光、大上和敏。任期は2012年4月1日より2013年12月31日までとなります。

(奥田庶務幹事)


No. 25 (2012/6/20)

【拡大幹事会設】
 2012年6月20日、水曜日、午前9時から午後5時まで、京都大学生態学研究センターの会議室にて拡大幹事会が開催されました。出席者は、以下の通りです(敬称略):熊谷、中野、奥田、陀安、楊、相子、大久保、岩田。報告事項と審議事項について、以下にそれぞれ紹介します。 まずは、報告事項について、以下の項目が報告されました。
@ 会務報告(奥田庶務幹事)
A 2011年度会計報告(陀安会計幹事:資料1)
B 科研費成果公開促進費対応臨時委員会(楊学術幹事)
C 地球惑星科学連合男女共同参画委員会(楊学術幹事)
D 英文誌編集委員会(岩田編集幹事)
最初に、会務・会計報告がありました。続いて、楊学術幹事より、日本地球惑星科学連合による科研費成果公開促進費対応臨時委員会について報告がありました。本連合に加盟する当会の今後の学会誌出版および学会運営に関わる重要事項について説明がありました。詳細については、今年度の総会にて報告予定です。また、近年の会員数の減少傾向を踏まえて、男女共同参画や若手会員の新規加入について将来計画委員会に検討を依頼することになりました。Dの英文誌編集委員会からは、委員の交代・継続および論文カテゴリーの取り扱いの変更について報告がありました。 審議事項では、以下の議題について議論がなされました。
@ 2012年度会計予算案(陀安会計幹事)
A 河川管理財団助成金の管理運営について(大久保環境幹事)
B 学会活性化費(若手派遣)について(陀安会計幹事)
C Limnologyのページ超過料の請求について(岩田編集幹事)
D 会則改正案について(中野幹事長)
E 表彰制度改革案について(中野幹事長)
F 電子投票制度細則案について(中野幹事長)
G 学会名での対外的な要望書や声明の取り扱いについて(中野幹事長)
H SIL会長からの要望書について(中野幹事長)
I 陸水学会のビジネスモデルについて(熊谷会長)
最初に、2012年度会計予算案が議論されました。続いて、昨年の12月ごろ申請し、今年の3月末に採択が決まった河川管理財団の助成について、その学会会計上の管理、運営の方法や必要文書の改訂について議論がありました。次に、学会活性化経費(若手研究者の韓国陸水学会大会派遣)の将来的扱いについて、来る10月のISRLEの機会に韓国陸水学会会長に相談することとなりました。CのLimnology誌の超過ページに対する課金について、現在の英文誌編集委員会がこれまでに進めてきた超過ページ料請求の努力が了承され、これを継続することが了承されました。Dでは、学会会則の文言や文章表現の改訂作業を行いました。これは、前年の松江大会総会でも了承済みの事案であり、本会会則について細かな語句の訂正を行いました。Eでは、現行の吉村賞とポスター賞の制度を見直し、新たな表彰制度を設ける案件について、表彰制度委員会の最終案が提示され、これを評議員会に諮るための準備作業を行いました。Fでは、会長および評議員選挙施行細則については、電子投票システム導入に伴う細則の改訂を行いました。Gでは、最近、本会が学会名あるいは学会長名での対外的な要望書や声明を出す機会が複数生じたことに基づき、これらの文書や声明を出す際の手続きを記した指針(案)を作成しました。また、これに関連して、Hではカナダ実験湖沼群(ELA)の閉鎖に対する反対声明を学会として出すことについて、熊谷会長が最終文案を作成し、当該文案を評議員会に諮ることで合意されました。最後に、日本陸水学会が将来継続するためには具体的なビジネスモデルが必要であるとの熊谷会長の提案があり、学会員増、大会や学会誌の活性化、学会事務の運営方法などについて、さまざまな議論がなされ、この議論の内容は将来計画専門委員会に引き継ぐことで合意しました。 名古屋大会では、会則への新たな制度の盛り込みや、ELA閉鎖にも関連した陸水学の活性化等、我々が抱える多くの課題が議論されることになろうかと思います。評議員会も総会も、限られた時間内での議論となりますが、名古屋大会での議題はそれぞれ重要な意味を持つものばかりとなりそうです。それぞれについて、丁寧、迅速、かつ大胆に解決していかねばなりません。今後とも、円滑で活力ある学会運営のために、皆様のご理解とご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

(中野幹事長、奥田庶務幹事)


No. 24 (2012/6/01)

【学会ホームページの移設】
 「2012年4月より学会のホームページが以下のURLに変更になりました。リンクの変更など周知ください。学会ホームページ:http://www.jslim.jp/

(相子・井上広報幹事)


No. 23 (2010/9/30)

【学生会員の扱いが変わります(会則の変更のお知らせ)】
 「学生会員は学校に在籍中でかつその資格年限を3年に限ることで会費が割り引かれる会員」(学生会員入会申込書)と位置づけられており、また、毎年度の会費納入時には当人が大学に在籍していることの確認を指導教員に対して行ってきました。
 しかし、年限を過ぎても会員種別変更もしくは退会の届けが本人より出されず、かつ、学生会員資格の確認もできない会員が生じており、これらの会員に対する扱いが明確でありませんでした。
 そこで、『学生会員は原則1年ごとに更新を申し出ることとし、会費の納入、資格確認が行われない場合には会誌の発送、会費の督促を行わない。1年間、更新の申し出がない場合には、自動退会したものとみなす。1年以上を経過して復会を希望する場合には、新入会員として扱う』こととし、以下のように会則を変更しました。

<改正点>

第7条(退会)

本会より退会を希望するものは、第6条で示した連絡先に所定の用紙により申し出なければならない。申し出の年度終了をもって会員としての権利、義務を失う。また、会費滞納、その他により評議員会の議決により除籍されることがある。ただし、学生会員についてはその資格は原則として単年度ごととし、会員として継続するための所定の手続きを行わないものは、自動退会したものとみなされる。

付則

5.学生会員の身分は、3年間を限度とする。ただし、在学を証明する書類を提出すれば延長することができる。自動退会したとみなされた学生会員も、退会後1年以内に所定の手続きを行うことにより学生会員または一般会員として学会に復帰できる。



【会長諮問の専門委員会が立ち上がりました】
大分大会で岩熊会長から提案がありました「表彰制度検討委員会」と「英文誌刊行体制検討委員会」が弘前大会の期間中に立ち上がりました。来年度の島根大会までに会長に答申する予定です。

(幹事長 高村典子)


No. 22 (2010/9/14)

【コア幹事会報告】
9月13日午後4時から6時まで国立環境研究所にてコア幹事会(出席者:高村、野原、広木、上野)を行ない9月17日の評議員会の議題について検討しました。

議題予定
1.開会 (高村)
2.会長挨拶(岩熊)
3.大会委員長挨拶(齋藤)
4.報告事項
 1)2009年度事業報告(野原)
   2009年度決算報告(広木)
 2)2008年度会計監査報告(林:代読 広木)
 3)2010年度事業中間報告(野原)
  ・庶務幹事報告(野原)
  ・国際幹事報告(鏡味)
   奨励賞
  ・広報幹事報告(上野)
  ・学術幹事(小寺)
   日本地球惑星科学連合
 4)和文誌編集委員会報告(石川)
 5)英文誌編集委員会報告(伴)
   Limnologyの表紙変更
 6)将来計画検討委員会報告(藤井)
 7)第12回学会賞(吉村賞)選考委員会報告(楊)
 8)その他

 (休憩)

5.審議事項
 1)2010、2011年度事業計画(野原)
  ・第76回大会(島根大学)
  ・My Page の導入について
 2)学会会計(広木)
  ・2010年度予算案
 3)会則の改正(高村)
  ・学生会員の退会に関する会則変更(高村)
 4)内規等の変更(高村)
  ・学会賞(吉村賞)選考内規(高村)
 5)雑誌編集
  ・和文誌編集委員会(遠藤)
   和文誌のオンライン化について(高村・広木)
  ・英文誌編集委員会(伴)
 6)専門委員会(岩熊)
 7)その他
6. 閉会

以上です。
(広報幹事 上野隆平)



No. 21 (2010/7/9)

【拡大幹事会報告】
2010年7月4日午後1時から5時まで国立環境研究所環境リスク棟第3会議室にて拡大幹事会(出席者:岩熊、高村、野原、広木、山室、小寺、鏡味、石川、後藤、オブザーバー:新城(国際文献印刷梶j)を行ない、以下について議論しました。なお各幹事からの報告は別途HPに掲載します。

報告事項
・会員の状況(2010年6月11日現在、一般会員754名、学生会員116名、名誉会員13名、終身会員7名、和文誌購読団体会員45、団体会員47)
・2009年度より決算の方式を変更した。即ち、2008年度までは前納された会費については前年度の収入に繰り入れていたが、2009年度は、前納された2010年度会費については仮受金として扱い、2009年度収入としては扱わない。
・2009年度決算については、2010年6月11日に林誠二、富岡典子監査委員による監査を受け、適正であることが認められた。
・長期会費滞納者については、『3年滞納で除籍』という基準を設けて2010年度の会費請求に合わせて滞納者へ通知を行った。2007年〜2009年度分の会費請求に応じなかった会員(64名)については会則に基づき、評議員会の議決を経て除籍することとした。
・和文誌編集幹事より:2009年10月以降で投稿数は23件, 受理13件,審査中13件、却下・取り下げ6件(10月以前の投稿を含む)
・第12回吉村賞選考委員会は、2010年5月23日より楊委員長のもと、選考作業に入っている。

審議事項
・予算案の説明に対し、これまで特別会計に繰り入れていた名簿準備金と選挙準備金を(特別会計の繰越金が大きいため)止めるべきであるとの意見が出され、了承された。
・前回の名簿作成(CD)は2007年に実施し、524,325円を支出した。2010年4月からの会員業務を(株)国際文献印刷社と契約したことに伴い、会員専用のウェブ名簿のシステムがより安価で利用できるので、これに切り替える方向で検討を進める。
・大会での年会費受付について:昨年は大会直前まで会費を未納の会員が多く、大会の会場にて年会費を受付けたが、本年は会場での受付は行わない。事前に会費の納入状況を調べ、未納者には会費の納入を促す。会費未納者には、督促を掲示するなどする。
・学生会員の扱いについて:学生会員は原則1年ごとに更新を申し出ることとし、会費の納入、資格確認が行われない場合には会誌の発送、会費の督促を行わない。1年間、更新の申し出がない場合には、自動退会とみなし、除籍する。1年以上を経過して復会を希望する場合には、新入会員として扱う。
・現在の陸水学会の継続的な活動を保障するには、あと100名の一般会員が必要であるとの認識を確認し、今後も、会員へのサービス強化や勧誘に努める必要が確認された。
・雑誌の印刷部数について、和文誌は1200部、英文誌は1000部とする。
・和文誌の著者が別刷購入をする際に、個人使用としてpdfファイルを渡すことが可能か検討する。現在の別刷収入額を考慮する。
・寄贈会員の見直しを行なう。変則的な和文誌購読会員の扱いについては、会員業務委託会社と協議して、次年度までに問題点を是正していく。
・今後の課題として、国際学会との連携の在り方を検討する。
・幹事長が交渉している大会の決定プロセスについて検討する。
・英文誌、和文誌の編集委員長・幹事の決定プロセスに会長・幹事長が係わったほうがよいとの意見が出された。
・和文誌編集作業の負担軽減について検討する
・日本陸水学会と現在の支部会の関係については、互いに良好で良識のある関係をもって運営することでいいだろう。
・「吉村賞の審査委員を評議員から選考する」という規程は見直す方向が現実的である。来年度の審査のために規定の改定案を検討しておく。表彰制度検討委員会の設置を急ぐ。

(幹事長 高村典子)


No. 20 (2010/7/6)

【英文誌 Limnology の投稿状況および Impact Factor について】
1.投稿状況について
 オンライン投稿システムに変更後,投稿数は90報(2009年8月1日〜2010年6月8日)に達しており,この傾向が続けば,年間投稿数は100報を越えそうです.そのうちおよそ6割が国外からの投稿であり,今後,ますます海外からの投稿が増えると予想されます.

投稿数の推移
 平成18年度(2006)         51報
 平成19年度(2007)         65報
 平成20年度(2008)         77報
 平成21年度(2009)         31報 *2009年4月1日〜7月31日
 オンライン投稿システム導入後   90報 *2009年8月1日〜2010年6月8日

2.Impact Factorについて
 2009年6月に発表されたLimnology誌のImpact factorは0.968で,昨年(0.908),一昨年 (0.712)と比較して,徐々に上昇傾向にあります(5年平均のImpact factorは1.04).現在,陸水学関連雑誌18誌のうち Limnologyは12位に位置しており,例年とほぼ同じランク付けになっています.

インパクトファクターの推移
  Impact Factor(2005) 1.091
    Rank 7 in 17 limnology journals
  Impact Factor(2006) 0.682
    Rank 11 in 17 limnology journals
  Impact Factor(2007) 0.712
    Rank 14 in 19 limnology journals
  Impact Factor(2008) 0.908
    Rank 12 in 19 limnology journals
  Impact Factor(2009) 0.968
    Rank 12 in 18 limnology journals

  5-Years Impact Factor 1.044

(英文誌編集委員会幹事幹事 後藤直成)


No. 19 (2010/7/6)

【日本地球惑星科学連合男女共同参画委員会関連の動き】
5月の大会に合わせて、男女共同参画委員会が開催されました。毎年話題になる学会での保育室ですが、最近は若手の女性が出産しない(できない)傾向があり、保育室の需要は減る傾向にあるとのことでした。一方、かつて保育室を必要としていた女性研究者のお子様方は学童期に入っているとして、学会時の学童保育について意見が交わされました。
なお男女共同参画委員会では、男女共同参画と若手のキャリア支援は重なるところが多く、キャリア支援委員会と共同で検討している企画もあります。そのひとつに、来年度の連合大会までにとりまとめる予定で、ポスドク実数調査が準備されています。現在、関係者に内容確認を行っている段階です。アンケートはホームページ上で回答していただく形にしています。確定しましたらURLなどをご連絡いたしますので、是非ご協力ください。

(環境幹事 山室真澄)


No. 18 (2010/7/6) [2010.2.6 事務局MLの記事より]

【会長・評議員選挙実施報告】
日本陸水学会の選挙管理委員の高村氏、今井氏と会計幹事 広木氏、庶務幹事 野原の4名で、選挙開票作業を実施しました。
162通の投票があり、投票率は17.7%となりました。その結果、以下の様になりましたのでお知らせ致します。
どうぞ宜しくお願いします。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2010-2011年度の会長・評議員

会長
  岩熊敏夫

評議員
  全国委員
        花里孝幸
        中野伸一
        占部城太郎
        山室真澄
        竹門康弘
        平林公男
        楊宗輿
        吉田丈人

  地区委員
  北海道   高野敬志
  東北    大高明史
  関東    小寺浩二
  中部    東城幸治
  近畿    熊谷道夫
  中国    石飛裕
  四国    山田佳裕
  九州    速水祐一

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(庶務幹事 野原精一)


No. 17 (2010/3/25)

【事務局近況】
日本陸水学会事務局は会員業務委託(名簿管理、発送業務など)について検討してまいり ましたが、2010年4月からの会員業務を(株)国際文献印刷社に委託することにし、契約 いたしました。2010年3月25日(木)国立環境研究所にて、野原庶務、広木会計、上野広 報各幹事同席の上、(株)国際文献印刷社の新城文絵さん(日本陸水学会 会員業務担当)、 笠井健さん(取締役)と委託業務の内容などについて打ち合わせを行ないました。学会名 簿のスムーズな移行が済み次第、「マイページ」や「WEB名簿」など、会員が自身の登録情 報の閲覧・更新とWEB名簿の閲覧・検索などができるシステムの構築にとりかかっていた だきます。今年度、会費の速やかなる支払いを皆様に呼びかけ、昨年度850部刷っていた Limnologyを1000部にしました。引き続き会員の皆様のご協力をお願いいたします。

(幹事長 高村典子)


No. 16 (2009/11/13)

【日本地球惑星科学連合・会議報告】
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会議名:(社)日本地球惑星科学連合第1回学協会長会議
日時:2009年11月11日(水)14:30〜16:45
場所:東京大学理学部1号館336号室
内容:1.最近の地球惑星科学を取り巻く情勢               理事長 木村 学
   2.日本学術会議の近況報告              地球惑星科学委員長 平 朝彦
    1)日本学術会議および同地球惑星科学委員会の最近の活動について
    2)日本学術会議「学術の大型研究計画検討分科会」
      ・地球惑星科学における大型研究について
    3)日本学術会議地球惑星科学委員会分科会別活動報告
   3.2010年連合大会に向けて
    1)2010年連合大会提案受付セッション         プログラム委員会 副委員長
    2)JPGU International Symposium 2010セッション     国際学術委員会 委員長
    3)JPGU International Symposium 2010 「優良発表賞」制度について
   4.その他
    1)「博物館法見直しの勧告に対する反対声明」提出について
    2)「民主党政権下での大学政策・科学政策に関する要望書」提出について
    3)科学オリンピック(地学・地理)
    4)連合ジャーナル発行基本方針について
    5)公益法人化に関する報告
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出席者:60名前後
1.報告事項など
 法人化後、最初の学協会長会議ということで、法人化前との違い(議決機関でないことなど)が確認されるとともに、諮問機関としての重要性と今後の学協会長会議への要望がまず示された。
その上で、代議員選挙の終了とセッションプレジデント選挙への協力が求められ、2010年連合大会に向けての準備状況と、いくつかの提案がなされた。その提案に関しては、ある程度意見交換はしたものの、今後の課題として詳細を検討したのち、正式に議論されることとなった。
また、地学オリンピックと地理オリンピックの現状が報告され、2012年に地学オリンピックが日本で開催される予定であることと、その対応について意見交換が行われた。

2.討議事項
 1)「声明」、「要望書」
 それぞれの趣旨が説明され討議された。異論も多く、結論としては、さらに数名で内容を吟味した上で再提案し、全体の意見を求めることとなった。ただし、時期を逃さぬ早急な対応をすることが確認された。
 2)連合ジャーナル
 基本方針が了承され、各学会での意見を集約した上で再審議することとなった。

(学術幹事 小寺浩二)


No. 15 (2009/9/30)

【Limnology表紙デザインの変更について】
編集委員会では、10周年を契機に、Vol. 11よりLimnology の表紙デザインを多色刷りで一新することを幹事会に提案しまし た。これを受けて、現行デザインが第64回大会時に投票で決 められた経緯を踏襲し、9月に開催された日本陸水学会大分大 会にて、新しいLimnologyの表紙デザイン3案にこれま でのデザインを加えた4案で投票を行いました。学会に参加さ れ、投票していただいた皆様には感謝いたします。投票結果より、 最多の得票により下のデザインに決定しましたことをご報告いたします。 なお、写真は毎年変更が可能で、会員の皆様からのすばらしい写真 の投稿をお待ちしております。

新表紙デザイン



No. 14 (2009/9/30)

【会則の変更が総会で承認されました。】
2009年9月16日陸水学会第74回大会(大分大学)で、以下の会則の変更が承認されました。評議員定数と選出方法の変更については、 今年の選挙から運用されますので、ご注意ください。
(幹事長 高村典子)

<評議員定数変更と選出方法の変更について>

第3章
第11条(評議員)
評議員は一般会員から選出された、全国委員と地区委員から構成する。

第9章 会則変更

付則

1.第11条に定めた選挙は、全国から8名の全国委員、各地区(北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州)から 1名ずつの地区委員の計16名の評議員を、正会員の無記名投票で選ぶ。
6.本会則は2009年9月16日より施行する。
第26条のうち、国際交流奨励賞に関しては、2008年5月1日より施行する。

〈会長および評議員選挙施行細則〉

第3条 
1.選挙は正会員の無記名投票による。
3.会長選挙用紙に1名の氏名を、また、評議員選挙用紙には、全国から選出される全国委員については4名の氏名を、さらに所属地区から 選出される地区委員については投票者の所属地区の1名の氏名を記入する。

第6条 
第3条の選挙で、会長は有効最多票を得たものを当選者とする。全国委員と地区委員は、おのおの有効得票順に上位から所定数を 当選者とする。同一人が全国委員と地区委員の両方に当選した場合、その者は全国委員となり、地区委員には次点者を順次繰り上げる。

第7条 
1.評議員の欠員が生じた場合は、次点者を順次繰り上げ当選者とし、その任期は前任者の残任期間とする。
3.評議員が幹事長に選出された場合は、次点者を繰り上げ当選者とする。



No. 13 (2009/9/18)

【庶務・国際幹事 報告】
(信州大学 繊維学部 平林公男)

陸水学会の開催助成金による研究発表会を下記のとおり実施いたしました。

”The 14th International Symposium on River and Lake Environments in Ueda 2009”
開催期間: 2009年08月28-31日
開催地: 長野県上田市、信州大学繊維学部
 8月29日には市民公開講座を開催し、市民20名弱が参加した。参加登録者は約160名、半数が学生で活発な議論が行われた。講演数が50題、ポスターが80題であった。韓国が58名、中国が約20名、日本人が76名で、その他4カ国6名が参加した。31日には約20名の参加者がエクスカーションに参加した。今後、年度内に論文集(Proceedings)を作成し、発行する予定である。
実施報告書     参加者集合写真


No. 12 (2009/9/10)

【コア幹事会報告】
9月7日午後1時から3時まで国立環境研究所にてコア幹事会(出席者:高村、野原、広木)を行ない9月14日の評議員会の議題について検討しました。

議題予定
1.開会 (高村)
2.会長挨拶(岩熊)
3.大会委員長挨拶(川田)
4.報告事項
 1)2009年度事業中間報告(野原)
   2009年度事業
   ・庶務幹事報告(野原)
   ・国際幹事報告 (鏡味)
     ISRLE、奨励賞
   ・広報幹事報告 (上野)
   ・学術幹事(小寺)
 2)2008年度会計報告(吉田)
 3)2008年度会計監査報告(寺井:代読 野原)
 4)和文誌編集委員会報告(遠藤)
 5)英文誌編集委員会報告(伴)
   Limnologyの表紙変更
 6)将来計画検討委員会報告(藤井)
 7)学会賞(吉村賞)選考委員会報告(熊谷氏代理:杉山)
 8)その他
  ・ASLOへの対応(山室)
  ・男女共同参画推進委員会(山室)
  ・SILの近況について(岩熊)
  ・日本学術会議(岩熊)
  ・機関リポジトリーについて(高村)
  ・日本地球惑星科学連合(岩熊・小寺)
5.審議事項
 1)会則の改正(高村)
  ・評議員定数と選出方法の変更
  ・第3章 評議員
  ・付則
  ・会長および評議員選挙施行細則等
    第13条、第15条、第16条、細則2条(任期3年 − 任期2年へ)
 2)内規等の作成(高村)
  ・ポスター賞選考内規(修正案:高村)
  ・ポスター賞選考申し合わせ(修正案:高村)
  ・国際交流奨励賞内規(案:鏡味)
  ・学会賞選考内規(案:杉山)
 3)2010年度事業計画 (野原)
  ・会長および評議員選挙
 4)学会会計
  ・2009年度予算案(広木)
  ・監査委員(2名)の選出(高村)
 5)雑誌編集
  ・和文誌編集(遠藤)
  ・英文誌編集(伴)
 6)専門委員会
  ・第22条(専門委員会)将来計画委員会(岩熊)
 7)関係学会・団体との連携
  ・自然史連合との関係 (岩熊)
 8)その他
6. 閉会

以上、多岐にわたります。評議委員の皆様は陸水学会誌会則をお持ちいただくようお願いいたします。
(幹事長 高村典子)



No. 11 (2009/9/10)

【2009年度の吉村賞が決まりました。】
7月末に吉村賞候補者が推薦され、その後評議委員会で承認されました。
今年度の受賞者は以下の方です。おめでとうございます。9月16日に授賞式が行われますので、多数の方々のご出席をお願いいたします。

花町 優次 会員
Hanamachi, Y., T. Hama and T. Yanai. (2008): Decomposition process of organic matter derived from freshwater phytoplankton. Limnology, 9:57-69.

片野 俊也 会員
Toshiya K., S. Nakano, O. Mitamura, H. Yoshida, H. Azumi, Y. Matsuura, Y. Tanaka, H. Maezono, Y. Satoh, T. Satoh, Y. Sugiyama, Y. Watanabe, T. Mimura, Y. Akagashi, H. Machida, V. V. Drucker, I. Tikhonova, O. Belykh, V.A. Fialkov, M. Han, S. Kang and M. Sugiyama. (2008): Abundance and pigment type composition of picocyanobacteria in Barguzin Bay, Lake Baikal. Limnology, 9:105-114.

(幹事長 高村典子)



No. 10 (2009/8/10)

【英文誌編集委員長近況報告】
編集委員長を引き継いで4カ月が過ぎました。投稿数は、7 月末日で31件で、その内22件が国外からの投稿で す。8月1日からはLimnologyへの投稿がインター ネットを介して簡単にできるようになりました。ますます海外から の投稿が増えることが予想されます。6月末に発表された新しい Impact factorは0.908でした。昨年(0.712)、一昨年 (0.682)と比較して、徐々に上昇傾向にあることがわかりま す。現在あるLimnology関連雑誌19誌のう ち、Limnologyは12位に位置しています。皆様からのさ らなる優れた論文の投稿をお待ちしております。
(編集委員長 伴 修平)



No. 9 (2009/8/10)

【拡大幹事会報告】
7月26日午後1時から5時まで国立環境研究所にて拡大幹事会(出席者:岩熊、高村、野原、上野、広木、山室、 小寺、鏡味、速水、後藤)を行ない、以下について議論しました。

・コネットによる委託業務経費の評価について
・MLの拡充のため(連絡経費の削減)の利用規約の改正(HP)について
・会計報告ならびに会費未払い会員への督促について
・地球惑星連合の団体会員加盟報告
・自然史学会連合との連携見直しについて
・英文誌案件(表紙デザインの改正・投稿数増加に伴う費用等について)
・和文誌案件(和文誌編集委員会細則(案)の提示について)
・陸水学会の賞について(吉村賞選考基準、ポスター賞、国際奨励賞)
・学会の委員会について(将来計画委員会、地区会などのあり方)
・評議委員定数の改正案について



No. 8 (2009/6/15)

【陸水学雑誌の電子アーカイブ】
「陸水学雑誌の電子アーカイブ」の電子公開が6月12日より科学技術振興機構(JST)のアーカイブサイト (Journal@rchive)で開始されました。会員内外の皆様に広く利用頂ければと存じます。以下のURLから、 ぜひご確認下さい。
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=rikusui1931

前々年度の総会にて「陸水学雑誌の電子アーカイブ化と電子公開」に取り組むことが承認されて以来、 多くの皆様にご協力頂きました。ここに深く御礼申し上げます。まだpdf化の作業行程が遅れている巻号がありますが、 順次公開される予定です。なお、利用上の不具合が見つかることも想定されます。そう言ったお気づきの点がありましたら、 ご意見をお寄せ下さい。JST側に改善などを相談して行きたいと思います。

陸水学雑誌の電子アーカイブ化担当
永坂正夫(前広報幹事)・平林公男(前環境幹事)



【陸水学雑誌の編集状況】
陸水学雑誌編集委員会では、現在、10編の論文を審査中です。決して投稿数は多くないのですが、 なかなか興味ある報文が寄せられています。また、特集として「沿岸域の陸水-海洋相互作用」は校閲作業を終わり、 次号に掲載予定です。もう一つの特集「生物学的侵入と人間活動」も編集作業の大詰めを迎えています。会員から 愛される和文機関誌として、今後は論文の他にさまざまな情報を提供していきたいと考えています。会員のみなさまには 「陸水雑」の充実にご協力下さい。また、前芳賀編集委員長からの引き継ぎ事項として、「投稿規定」「執筆要項」 および「編集委員会細則」の改訂作業を進めています。J-STAGEを利用した電子公開作業の負担についても改善策を検討中です。
(和文誌編集委員長 遠藤修一)



No. 7 (2009/6/4)

【事務局近況】
2009年6月3日(水)国立環境研究所にて,野原庶務,広木会計,上野広報各幹事同席の上, 学会の名簿管理や発送業務を委託している(株)コネットの担当者3名と契約内容などについて話 し合いました.コネットには2008年度の委託経費の内訳資料や日常の委託業務の問題点などを出して もらい,契約更新の判断材料とするとともに、問題となる点などを明らかにした上で、今後の学会運 営に反映させ,改善できるところは改善したいと考えています.まずは, 7月26日の拡大幹事会で 幾つかの点について議論することになるとおもいます.
(幹事長 高村典子)



No. 6 (2009/5/25)

【英文誌編集委員長近況報告】
Limnology編集委員会 近況報告
本年4月より、國井前Limnology編集委員長より引き継 ぎました。5月25日現在、新規の投稿は14件、3月以前から引き継いだ査読中の案件が17件です。 投稿数は、2007年が65件、2008年が77件 と年々増加傾向にあり、本年度は昨年同時期と同程度の投稿数と なっております。本年8月からはWeb投稿へ移行を考え ており、さらに投稿数の増加が期待されます。
(英文誌編集委員長 伴 修平)



No. 5 (2009/5/20, 2009/5/21 改訂)

【JaLTERについて】
JaLTER(Japan Long-Term Ecological Research)について  高村幹事長からご依頼頂きましたので、事務局ではありませんが、今日は日本長期生態学研究(JaLTER)ネットワークについて簡単に紹介します。すでに将来計画検討委員会の資料 (http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslim/future/lter.html)として2005年当時の状況を紹介しましたが,いくつか大きな変化もありましたので、改めて書いてみます。

 JaLTERは大面積及び長期的なスケールで研究を行っている野外研究サイトのネットワークです。日本陸水学会は JaLTERの後援団体になっています。よく、「JaLTERの対象は生態学で、陸水学とは関係ないのではないか」との質問をいただきます。JaLTERは広い意味での生態環境科学として、野生生物の行動や土地利用と生態系の関連性といった空間規模の大きな現象だけでなく、富栄養化などの生態系遷移や樹木の繁殖といった長期的な現象をも含めた様々な研究を対象としており、陸水学も十分にその範疇にあります。JaLTERは野外研究サイトをネットワークすることで、こうした研究を効率的・効果的に行っていくことを目的としています。2009年3月現在ではコアサイト(宿泊や実験設備を有し機関として登録)18ヶ所、準サイト(小規模で研究グループが登録)28カ所が登録されており、陸水関係ではコアサイト2カ所(霞ヶ浦、宍道湖・中海)と準サイト1ヶ所(洞爺湖)が登録されています。サイトは常に公募していますので、詳しくは http://www.jalter.org/をご参照ください。

 JaLTERは前回紹介されていたモニ1000とは異なり予算的な裏付けはありませんが、ここ数年で競争的研究資金を獲得してデータベース(DB)およびメタデータ・データベース(MDDB)を整備する事が出来ました。このDBは各サイトが公開可能な既存データ、およびJaLTERサイトとして取られた(資金獲得にJaLTERの貢献が大きい等)データをストック/公開するためのものです。研究利用などの実情に即してDBへの登録から公開までにタイムラグを設けることなどをデータポリシー(公開準備中)として定めており、研究者にとっても使いやすいDBサービスを各サイトに提供しています。またメタデータ(データのデータ:どんなデータなのかに関する様々な情報)のDB化により、利用者にとってはどこにどんなデータがあるのかを簡単に探すことが可能になり、データ提供者はデータ本体を別のDBに保持しつつデータの利用を促進することが期待されています。また集約化によるDBの構築・運用コストの低減は、特にデータを公開したい小規模サイトには重要なサービスと思われます。

 私自身は陸水の研究者及び関連サイトとJaLTERとの橋渡しとして、サイト登録についてご相談したり、JaLTERの運営に陸水研究者の意見が反映されるよう会議などに参加しており、微力ながらお役に立てればと思っています。お気軽にご連絡下さい。
(将来計画検討委員/JaLTER情報管理委員 鎌内宏光)



No. 4 (2009/5/18)

【J-BON(GEO BONの日本委員会:Japanese Biodiversity Observation Network)の紹介】

2009年5月8-10日に東京駒場で第1回J-BONワークショップが開催されました.本会議の趣旨やプログラムについては,HPに多くの情報が掲載されています.趣意書の一部を文末に抜粋しましたので、お読みいただけますと、本組織の内容をご理解いただけると思います。
J-BON趣意書:http://www.j-bon.org/first_workshop/jbonws
J-BON第1回ワークショッププログラム:http://www.j-bon.org/first_workshop

私は、2010年,名古屋で開催される生物多様性締結国会議COP10に向けて,研究者が主体となる取り組みが開始されたと理解しています.ワークショップの準備段階では色々な調整があったと思いますが,4月3日に委員長の矢原さんがつくば市,森林総研においでになり,森林総研,農環研,国環研の研究者への協力を呼びかけられました.環境省関連ということで、陸水分科会は、国立環境研究所の高村が担当することになり,急遽,ワークショップの準備に入りました.陸水学会の会員の方にも何名か連絡をさし上げ、特にJaLTERなどのモニタリング事業に携わっておられる方々に協力をお願いいたしました.準備期間が短かったこともあって,十分な連絡や調整ができたとは考えておりませんし、連絡をさし上げた方の中でも、日程的に参加していただけなかった方もおられます。今回、事務局便りとして、本組織と活動についてご案内することで、今後も,陸水学会の会員の方のご協力をお願いしたいと考えております。

生物多様性条約では2002年のハーグ会議で決定された2010年目標 achieve by 2010 a significant reduction of the current rate of biodiversity loss があります.こうした目標を達成するためには,「生物多様性」評価の枠組みを具体化すると同時に,地球規模での生態系・生物多様性観測の推進,データの統合化,データを活用した評価・予測手法の開発,そして効果的な保全・再生へと進めていかなければならず,こうした過程で研究者が大きな社会的役割を担う必要があります.

2005年に公表されたミレニアムエコシステムアセスメントでは,地球規模でみても淡水域は最も疲弊した生態系とされています。また、WWFのリビングプラネットインデックスでも,淡水域の脊椎動物個体群の劣化は,特に際立っていることが報告されています.陸水域の研究者の集まりである陸水学会の会員の方々にも,こうした社会的動向をご理解いただき,ご自身の研究を発展させていただくとともに,相互の情報交換などにご協力いただければと思います.今後,2010年3月COP10プレ・コンファレンスまで,いくつかの会議が予定されていますが(http://d.hatena.ne.jp/yahara/20090510/1241962149),このページを通じて、関連のお知らせとご報告をし、会員の皆様のお力添えをお願いする次第です.(高村典子)



以下にJ-BON趣意書:http://www.j-bon.org/first_workshop/jbonwsからの抜粋した矢原さんの文章を示します。

2010年10月には生物多様性条約第10回締結国会議(COP10)の開催が予定され、生物多様性研究に関する関心が高まっています。国際的に は、GEO(地球観測政府間会合)の下に、GEO BON (GEO Biodiversity Observation Network)が組織され、世界各地で進められている生態系・生物多様性モニタリングを統合する計画が始動しました。わが国は、GEOおよびGEOSS (GEOが推進する地球観測システム)の提唱国として、過去3回にわたりGEOSS Asia-Pacific Symposium を開催し、GEOSSが対象とする9つの社会的利益領域(災害・健康・エネルギー・気候・農業・生態系・生物多様性・水・天候)での研究の組織化を進めて きました。しかし、生態系・生物多様性領域の研究の組織化は、災害や気候などの領域に比べて遅れているのが実情です。COP10に向けて、またGEO BONが組織されたことを受けて、生態系・生物多様性領域で の研究をより組織的に推進することが緊急課題となっています。

この要請に応えるために、生態系・生物多様性に関するわが国の主要な研究機関・研究プロジェクト・学会の関係者をネットワーク化するのが J-BON (Japanese Biodiversity Observation Network) です。

J-BONの当面の目的は以下の通りです。
(1) 生態系・生物多様性研究のネットワーク化をはかり、わが国におけるヘッドクォータ機構設立すること。
(2) 生態系・生物多様性研究がこれから解決すべき主要な課題を特定し、科学計画草案を策定すること。
(3) COP10にむけてプレシンポ開催などの行動計画を策定すること。



No. 3 (2009/5/10)

モニタリングサイト1000
 環境省のモニタリングサイト1000(ここでは略してモニ1000と言います。)をご存知でしょうか。先の新生物多様性国家戦略に基づいて計画された生態系モニタリングで、全国約1000ヶ所のサイトで100年以上の長期モニタリングを目指します。今年度から、いよいよ湖沼でのモニセンがスタートします。
 選ばれた湖沼は以下の20湖沼です。摩周湖、阿寒湖、支笏湖、宇曽利山湖、伊豆沼、猪苗代湖、尾瀬沼、山中湖、木崎湖、諏訪湖、霞ヶ浦、琵琶湖、多鯰ヶ池、池田湖、能取湖、厚岸湖、小川原湖、涸沼、三方五湖、宍道湖・中海。  モニタリング項目は、
 ・ 沖では、水質(公共用水域のデータを活用)、8月の水温の鉛直分布、透明度、クロロフィルa、プランクトンの採集、冬のベントス調査、
 ・ 沿岸域では、6月、9月、3月のヨシ帯調査、水生植物のフローラ調査、
 ・ 魚の聞き取り調査
などが提案されています。順に参加する湖沼を増やしながら、毎年のモニタリングを継続し、当面、5年後にすべての湖沼生態系の状況を把握し評価することができれば、まずまずのすべりだしということになるでしょう。今年度は、モニセン体制をつくることが大切です。なにせ、100年の長期モニタリングを目指すのですから、メンバーは確実に世代代わりをするはずです。さらに、科学の進歩や社会の変化に柔軟に対応して手法なども大きく変わっていくことになると思います。さしあたり、
 ・対象湖沼がある地域で具体的に調査をするメンバー
 ・水生植物、ベントス、プランクトン(できれば魚も)の調査手法と同定についての専門家アドバイザー
 ・データ等の情報発信・共有化システムの構築
などを具体的に決めて進めていく必要があります。
 過去2年の準備期間に、対象湖沼の選定やマニュアルづくりにかかわってこられたメンバーの8割以上が陸水学会の会員ですので、陸水学会が中心的な役割を果たすのが自然です。そこで9月の陸水学会大分大会で、湖沼のモニタリング1000体制づくりのための自由集会(仮)を企画したいと思います。上の湖沼でなんらかの調査をされている方々、参加してやろうとお考えの方は、自由集会(仮)に是非ご参加ください。どのようなかかわり方でもいいと思います。そして、学会員でない方をお誘いください。対象となっていない湖沼についても、ボトムアップ式に参加湖沼を募り、全国の湖沼生態系の状況がわかるようになればよいなあと思います。そして、これを機会に学会員が増えればいいなあ、と考えています。具体的になってきたら、このページを利用して、情報をお伝えしていきたいと思います。
(幹事長 高村典子)



No. 2 (2009/5/1)

【学会費の振込みについて】
 学会年会費については、郵便振替にて送金いただいておりますが、事務局の移動に伴い新しい振替口座の開設を申請中です。旧い口座はまだ閉じておりませんので、旧口座宛の振込用紙をお持ちで2009年度会費をまだ送金されていない方は、旧口座になるべく早くお振込みください。
 新しい口座については開設され次第、HP上などで口座番号をお知らせしますので、そちらに振り込みくださるよう、お願いいたします。
(会計幹事 広木幹也)



No. 1 (2009/4/28, 2009/5/1 改訂)

【新事務局が発足しました】
 2009年4月19日に福原晴夫前幹事長、風間ふたば前庶務幹事、吉田雅彦前会計幹事、永坂正夫前広報幹事に国立環境研究所に出向いていただき、岩熊会長、野原新庶務幹事、広木新会計幹事、上野新広報幹事、鏡味新国際幹事、小寺学術幹事(地球惑星連合担当)を交え事務局の引継ぎを行いました。
 すでにMLでお知らせしたように、会員の減少とそれに伴う財政難で、このままでは現事務局の任期が終わる前に、学会運営が困難な状況に陥ることが予想されます。とりあえずの窮状をお知らせしたところ、早速、個人的な連絡のついでに、知り合いの勧誘などをしてみるとの伝達をいただいたこともあり、HPで「事務局便り」でも出してみようかと思い立ちました。
 引継ぎ時、風間さんが「陸水学会は縦割りで、事務局が他の委員会の活動などを、十分把握できていない。」「陸水学会は小さな学会なので、会員の皆さんに、なにがしかの活動をお願いせざるをえない。」との感想を述べられたことが印象に残りました。そこで、皆さんの活動の相互理解に少しでも役立つように、事務局の様子などをお知らせしてみてはどうかと思い立ちました。(本当のところは、忘れっぽくなった私が、大きな失敗をしないための覚書のようなものになるかもしれませんが。)どうぞ、学会の運営にあたりまして、会員皆様のご支援とご協力を賜りますよう、切にお願い申し上げます。
(高村典子)



【お知らせ】
 4月23日に第11回日本陸水学会 学会賞吉村賞の審査委員会が立ち上がりました。7月末までに候補者を推薦していただく予定です。
 第74回大会は2009年9月14日(月)〜9月17日(木)大分大学教育福祉科学部にて開催されます。第75回大会(2010年)は弘前大学、第76回大会(2011年)は島根大学にお願いいたしました。第77回大会は甲信越中部地方にお願いする予定にしております。
 4月27日には国立環境研究所にてコア幹事会を行ないました。学会委託業務費の経費が高いことが話題になりました。
(高村典子)


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